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2009/3/22

第3回東京マラソン参加

昨年1219日に追加当選の通知が来てからほぼ3ヶ月。いきなり初フルマラソンに出走した。

●準備
●当日
●整列
●スタート〜10キロ
●10キロ〜21キロ
●21キロ〜本人未踏の地へ
●30キロ〜35キロ

●35キロ〜40キロ

●フィニッシュ
●ゴール後の艱難辛苦?
●荷物受け取り〜帰宅
●おまけいろいろ

●準備

2年前の第1回東京マラソンに追加当選して参加したまるたさんは今回は外れ。えー。いきなり3ヵ月後にフルマラソンを走れっていうのか?それも一人で・・・。河口湖のファンラン11キロが1130日に終わって、以来練習もさぼっていたところだったのに。 

意を決して、1223日から練習再開。平日週3回の早朝ジョギング(5時半起きで、3.8km)と土日のジョギング(10キロ〜21キロ)。1月も2月も月間100キロ超の走行距離。よくがんばりましたあ。絶対に風邪をうつされないように花粉が飛び始める前から人ごみでは必ずマスク着用。1月末の熱海合宿と2月末の伊東合宿を経て、着々と(?)トレーニングを進める。本番の2週間前に靴を新調。かかと部分にエアーが入り、衝撃の少ないタイプに変更。当初6時間30分で完走目標だったのを6時間に変更。
3日前からカーボローディングを開始。前日には38キロ地点からコースを歩いて下見。ゼッケンとチップと荷物を準備。

●当日

当日は朝5時起床。6時ごろ朝食。カステラとバナナも食べた。足にワセリンを塗る。見物人まるたにウィダーインゼリーやペットボトルを持たせて、658分最寄駅発の電車にのる。2年前のまるたレースの時には、大会用の荷物入れを持った「いかにも」な人をたくさんみかけたのに、今回はあのわかりやすい荷物入れを持った人にはほとんど出会わなかった。でも「いかにも」な格好をしている人はちらほら見かけた。ずーっと座ったまま(体力温存)各駅停車に乗り続け、7時半過ぎに新宿駅到着。するとまあ、どうでしょう。ぞろぞろぞろとスタート地点に向かうランナー(とその付添い人)の山山山。我々も西口地下道の北側をぐいぐい歩いていく。事前の案内図を見ただけでは付添い人まるたはどこまで一緒にいけるのかよくわからないままだった。途中、センタービルのトイレに立ち寄る。ものすごい行列。するとビル清掃の人が、「トイレはあっちにもある」と教えてくれたので行ってみると、なるほどすいている。あっという間に個室が空いた。なんかもったいないけど、仕方ないよね。誘導するわけにもいかないし。

人垣を抜けて、新宿中央公園北にある手荷物トラックエリア5057に向かう。このエリア内にも見物人まるたも侵入できた。来ていた上着をしまい、荷物を預けても思い残すことがないかどうか確認してからトラックに持っていった。このあたりはランナーも少なく、すぐに預けられた。 

さて、公園の中は立ち入り禁止になっていたので、十二社温泉のある通りを通って、新宿中央公園西交差点まで行き、整列位置であるKブロックへの専用階段の位置を確かめる。どうやらその先はランナーしか入れないみたいな感じ。2年前はスタート時刻までランナーの近くにいられたのに・・・。ランナー整列は845分だったが、830分前に付添い人まるたを置き去りにして一人さびしくK区画に向かう。

●整列

K区画って、道路の上ですらないんだよ。ただのたまり場。ここからどうやって道路に行くんだろう。スタートまでいったい何分かかるんだろう。無秩序にランナーが立っている。でもみんな一応同じ方向を向いているので、そちらから道路に出るのかと想像する。たまに係りの人がメガフォンをつかって何事かをわめいているのだが、上空をぶんぶん飛んでいるヘリの爆音がうるさくて、何も聞こえやしない。あれって報道へりだよね。ずーっと旋回していた。ただ立ってまっていると、寒い。変な拍手の波が聞こえるが、K地点では何が起きているのかもわからない。車椅子のスタートだったのかな?

910分にスタートの合図と思しき爆竹がバンバンなる。K区画の人たちもだんだん前のほうににじり寄っていくけど、何の意味もない。Jの人がスタートしない限り、我々は道路にすら出られないのだから。ときおり吹く風がすごく寒くて、みんなその場でピョンピョンとんだり、うでをさすったりしていた。寒かったあ。意味のないにじり寄りを3回ぐらい経て、時すでに920分。スタートの合図から10分たっても、道路にすら降りられない我々っていったい?ようやく道路に出ると・・・意外なことに道路はもうガラガラで、思わずすごいペースでワシントンホテル前を通過。第2本庁舎前の道路に出たら、すごい強風、ビル風にあう。第一本庁舎前のスタート地点を通過したのは、「スタート」から18分が経過した928分ごろだった・・・。

●スタート〜10キロ

さてスタートから25キロまでは1キロ8分ペースで行く計画。初めに飛ばすといけないという指南があちこちにあったので、いつもより抑えめにする。初めのころは結構回りのランナーに抜かれていった。新宿の大ガードはあっという間に通過する。沿道はものすごい人。知らない人から「頑張ってー」と言われることに慣れていないので、沿道の声援が嬉しいとか励みになるとかいう感覚は全くなくて、どちらかというと、気が散る(←何様)。2キロ地点の通過は手元の時計では16分。ちょうど1キロ8分である。でも、次の3キロ地点の表示がなかなか現れない。表示に気がつかなかっただけらしいが、「まだ3キロにならないのか、それとももう過ぎてしまったのか」と気をもんだ。自分のペースがこれでいいのかわからず、なんとなく焦ってちょっとスピードを上げていたところ、いきなり4キロの表示を通過。1キロ7分ペースぐらいになっていたので、また抑えて抑えて・・・ということを繰りかえす。5キロ地点の給水所を経て、しばらくすると沿道にまるた発見。カメラを構えているが、止まっているのがもったいなくて駆け抜けた。

そのころはまだまだいぶ余裕があった。気がつけば何人も抜き去るようになっていた。練習のときには絶対にみかけないようなすごいデブまで走っていて(歩いていて)、おいらに抜かれるようではこいつは完走は無理だね、などと思いながら。ていうかお前絶対練習してないだろって感じ?

天気は曇、止まっていると若干肌寒いけど、走っていると心地よい、ジョギング日和だったな。気温が高かったので、あれで太陽が照っていたら大変だった。

●10キロ〜21キロ

さて、10キロ地点。10キロの部に参加の人はもうゴール。うらやましいような、もったいないような(←余計なお世話。)
それにしても、
10キロは余裕だよ。1キロ7分半ペースで走っていれば心肺機能には全く問題ない。どこまででも行かれそうな感覚。
10
キロ地点でも15キロ地点でも付添い人まるたを発見できなかった。少々空腹を覚えたためウエストポーチに入れていたチョコレートを食べる。顔がほてって暑い。給水の水を顔にかけたりしていた。水はペットボトルでくれるのだが、飲みきれなくてもったいない。するとこのあたりで小雨がぱらつきはじめる。周りのランナーはいきなりビニールポンチョをかぶり始めたりして用意がいい。つーかどこに隠し持っていたの?そんなポンチョ。でもその雨が、ほてった顔にシャワーのように心地よく降り注ぎ、風も心地よく、このままどこまででもいけそうな感じだった・・・。17キロ地点と、20キロ地点でまるた発見。
 
当初計画ではここを
1210分(ネットタイムで2時間40分)に通過する予定のところ、実際には12時に通過。いいペースだ。

後から振りかえってみると、ゼリーか何かを自分で持って走ってこの辺りで栄養を補給しておくべきだったかもしれない。だんだんおなかがすいてきた。そんなこんなで、日比谷の交差点(中間点) 。練習で21キロまでは走ったことがあり、ここから先がいよいよ本人未踏の地。

●21キロ〜本人未踏の距離へ

銀座四丁目の交差点を曲がると、なにやらどこからともなくおいしそーなカレーのにおい。おなかがすいたあ。ちょうど、22キロの給食所でバナナを配っていたので、もらって食べた。まるたによると第1回のときは遅いランナーが通るころまでバナナは残っていなかったらしいが、さすがに改善したのか。これでだいぶお腹は復活。
25キロ地点では付添い人まるたに会えずがっかり。だんだんおなかもすいてきた。そんなこんなで、ハーフまではあんなに余裕をかましていたのに、27キロ地点を過ぎたころ、急に足にきた。両足の付け根、両太ももの裏、脛の内側、全部が痛い。ものすごく痛い。ふだんの痛みと違う痛みに急に襲われ、心肺機能には余裕があるのに、脚が全く前に進まなくなった。5キロごとのラップが、25キロ地点までは
38分少々だったのに、25キロから30キロまでは43分かかった。このあたり、浅草寺に向かっているころが一番きつかった。給水所以外ではなるべく歩かないつもりだったのに、雷門が見えた辺りで足を止め(ていうか止まった)、携帯で雷門の写真撮影(やけっぱち)。
 
2〜3キロごとに現れる給水所が、これまでは次々にやって来る感じだったのに、
27キロの給水から30キロの給水所までがものすごく長く感じた。

●30キロ〜35キロ

どうにか30キロ地点で沿道のまるたを見つけ、おにぎりをもらい、歩きながら食べた。うまかった。手袋に「たらこ」がついてすごいことになっているが構やしない。32キロ地点で配られたあんぱんも食した。手袋に「あんこ」がついてすごいことになっているが構やしない。これもうまかった。30キロから35キロのラップはさらに落ちて4447秒。もう1キロ9分ペースだね。でも当初計画では25キロ過ぎからは1キロ10分で行く予定だったから、それよりは余裕がある。こりゃもう時間内完走は間違いなし。できればグロスで6時間を切りたい。

●35キロ〜40キロ

35キロ地点でまるたからウィダーインゼリーをもらったが、おなかがいっぱいで半分ぐらいしか飲めなかった。脚が痛くて、立ち止まった後、なかなか走り出せない。一般的に35キロ過ぎからがきついと言われているらしいが、おいらはもう27キロから辛くなっていたので、これが持って生まれた資質の差なのか。35キロから36キロまではアップダウンが多く、ほとんど歩いていた。周りのランナー(ウォーカー)もほとんど歩いている。ていうか、まじでもう脚が全然動かない。一度歩いてしまうと走り始めるときにすごく股関節が痛む。ゆっくりでも走り続けるほうがマシかもしれない。でも動かない。35キロから40キロまでは4835秒かかった。途中、38キロ付近、昨日下見したあたりでまるた発見。でもすぐコースが右折となりまるたを見失う。

フィニッシュ

39キロ過ぎから雨がだんだん激しくなってきた。向かい風も吹いてくる。眼鏡に水滴がつくし、鼻水なのか雨なのかわからない液体が口の中に入ってくる。でも40キロ過ぎになると、もう残り2キロだと思ったら急に気力が出てきたので、前半に近いペースで走りだしたのだが、歩いている人が多かったので、邪魔だった(←何様)。歩いている人をよけながら走っていくから無駄な動きもあったにちがいない。40キロの給水所ではアミノバリューはすっとばして(アミノバリュー飽きた)、水をちょっと飲み、ペースを上げる。ゆりかもめの有明駅を過ぎて、ビッグサイトのゴールが近づいたころ風雨が強まり、髪も顔も、もうめちゃくちゃ。それでも38キロ地点からは全く止まらずに走りきった。最後の2.195キロは1741秒。1キロ8分ペースに戻ったらしい。フィニッシュゲートをくぐるときは一応両手を上げてみた。
6時間312秒。ああ、もうすこしで6時間を切れたのに。スタートまで18分かかっているからネットタイムは5時間45分ぐらいなのだが。ああ、スタートが、K区画じゃなくて、せめてJ区画だったらなあ。ていうか、35キロから38キロまで歩きすぎたな・・・。達成感というより、ああ、やっと終わった・・・というのが本音。

●ゴール後の艱難辛苦?

ゴール後、足を引きずるようにして、進路をゆっくり歩く。ボランティアの人に計測チップを切ってもらって、チップと引き換えに完走メダルを首にかけてもらう。大雨なのに、屋外で、ボランティアの人も大変だね。フィニッシュエリアは、大勢のランナーで大混雑。屋外で雨にぬれまくっているのだが、なかなか人の群れが流れない。体が冷えてきて参った。と思ったらなにやら「フィニッシャータオル」とかいうでかいタオルを配っていた。これがあったかくて良かったあ。自分でもバスタオル持ってきていたけど必要なかったな。この辺で足の痛みがものすごくなって、歩くのもつらくなってきた。次にアミノバリューの紙コップを受け取る。アミノバリューは5キロごとに飲んでいたのでもう飽きていたけど、ついもらってしまって、ちょっとだけ飲んだ。つぎに「東京の水」「ソイジョイ」「みかん」「バナナ」をつぎつぎもらう。事前の案内にあった「給水・給食」って、てっきりテントの中かなにかと思っていたが、実際は屋外・雨降りまくりだった。エアーサロンパスの試供品を配っていたのですかさずもらい、ようやくビッグサイトの屋内に。

●荷物受け取り〜帰宅

スタートで預けた手荷物を受け取るため、自分の番号のところへ行く。これが痛む足をひきずっていくため、すごく遠くて、しんどかった。自分の荷物に無事再会したが、この荷物がものすごく重かった。重く感じた。さらに、更衣スペースとやらがあるのだが、そこもまた遠くて遠くて。だだっぴろいスペースに、男性が地べたに荷物置いて着替えている。入り口から最も遠いところに、パーテイションで囲まれたスペースが見えたため、地べたで着替える野郎共をかきわけて進んでいく。パーテイションがあるから女子更衣室に違いないと思ったところがあったのだが、そこは中に男性が。なんじゃそりゃ。となりのパーテイションの区画をみたら、そこは「足湯スペース」なんじゃそりゃ。脚が痛いのに、荷物が重いのに、いい加減にしろー。とわめきたいがそんな気力はない。結局最初にむかったスペースから一番遠いところに、女子更衣室があった。遠くからわかるように表示しておいてほしい。で、そこに入ってびっくり。ものすごく狭い囲いのなかに、メスが大勢ころがっている。机ぐらい置いてよー。ただの空き地なので、地べたに荷物おいて地べたで着替えるメスをかきわけてなんとか空きスペースをみつけてなんとか着替えをするが、脚が痛いので、着替えもすごく遅い。荷物はうじゃらむじゃらにつっこんだまま、着替えを済ませて、そとに出て荷物整理。 重いリュックを背負って、よたよたと外へでる。どうにかこうにかまるたに再会し、大雨の中、りんかい線の国際展示場駅まで行き、帰途につく。アンチバリアフリーの新宿駅の階段が異常につらかった。どうにか無事におうちに帰ることができた。病院に担ぎこまれて点滴につながれている・・・などということにならなくて良かった。

以上、初マラソンでした。

完走メダル 2007年のときよりも一回り大きい

地点名
Point

スプリット
Split

ラップ
Lap

通過時間
Time

5km

00:55:50

 

10:05:50

10km

01:33:46

0:37:56

10:43:46

15km

02:12:04

0:38:18

11:22:04

20km

02:50:20

0:38:16

12:00:20

25km

03:28:56

0:38:36

12:38:56

30km

04:12:09

0:43:13

13:22:09

35km

04:56:56

0:44:47

14:06:56

40km

05:45:31

0:48:35

14:55:31

Finish

06:03:12

0:17:41

15:13:12

 


●おまけいろいろ

◆申告タイム順に並ぶスタート地点。最も申告タイムの遅いランナーのスタートであるK地点は道路上ではなくて公園に隔離されていたので、どのようにして出走するのかすごい謎だった。最終的に道路へのランナーの流し方もうまくいっていなかったと思う。K区画のランナーが道路に出たら、もう道路はがらがらで、J区画のランナーははるか先を走っていた。あのへんはマネージメントの人も大変だろうけど、もうすこしどうにかしたほうがいいよね。

完走できないとかっこ悪いからと思って、誰にも言わないで出場していたのに、職場の人に見つかってしまった。30キロ過ぎぐらいだったか、名前を呼ぶ大声が聞こえて、まさかね?と思いながら振り向いたら、おもいっきり知り合いだったんで、つい手を振り返してしまった。3万5千人もいるのに、なんで見つかっちゃったんだろう。

女子更衣室が狭い。ただパーテイションで囲っただけ。囲いの中の区画をテープで分けて通路をつくるぐらいしてもいいのに。机を置いてくれればもっといいのに。なんで床にうじゃらむじゃらなの?つーかパーテイションで囲うだけなら、もっと広げられるのでは?

沿道の応援で「元気をもらえる」って人が多いけど、そしてそれが普通の感覚なのかもしれないけど、・・・きゃああああという黄色い声や、ただわめいているだけのガキの大声など、どちらかというと、耳障りだった。でもそんなこと言っちゃいけないですかそうですか。

15キロ地点で降ってきた小雨は、ちょうどいいシャワーのようで、ほてった顔を冷やすいい雨だった。2年前の2月のような冬の雨は厳しいが、春の雨はちょうどいいね。などとぬるいことを言っていられなくなったのがゴール付近の暴風雨。ああもうちょっと早くゴールしていればねえ。

風が強くて、帽子を飛ばされている人を何人も目撃した。帽子もよしあしだね。今回は総じて曇りだったので、風を考えると帽子などないほうがよかったと思う。

給水所で転ぶ人を2人みた。危ないね。落ちているコップがすべるのか、ランナー同士の交錯なのか。

アミノバリューが豊富にあった。脱水症状をさけるために給水所がくるたびに飲んでいたが、しまいにはアミノバリューに飽きてしまって、水だけをもらった。あんなに水を飲んだのに、6時間以上(走っている間)、1回もトイレに行かなかった。水分がそれだけ失われていたということか。


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