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第36回ベルリンマラソン参加日記 その4

2009.9.20 ベルリンマラソン いよいよ当日 天気晴 最高気温24℃

■4時半起床。寝坊すると洒落にならないので携帯やらアラームクロックやら計3個のアラームをセットして鳴らした。ホテルの朝食ビュッフェは6時からなので、まずは日本から持参した「さとうのごはん」とカステラを食べる(カーボローディングね)。朝食会場には6時ちょっと前に行ってみたのだが、既に大勢の人がいた。そりゃそうだよね。ここで、パン1個とバナナ1本、それにコーヒーで朝食その2とする。今日は卵やら肉やらサラダやらは食べないでおく。さっさと部屋に戻って、足にワセリンを塗ったり、ゼッケン付のウェアに着替えたり、どきどきしながらいろいろ準備する。集合の5分前に部屋を出たのだが、こういうときに限ってエレベーターがなかなか来なくて焦ったよ・・・。14階(最上階)だったし、今朝は 沢山の人が移動するだろうし。
■6時50分にロビー集合。既にたくさんのやる気満々な人々であふれかえっていた。HISの「ぬぼーっ」としたお兄さんから、ゼッケン貼付用のHISの連絡先のシールをもらっ た。無理やりゼッケンの裏側に貼り付けた。(←前の日にくれっての。当日は既に装着してんだからさ。なんか抜け作なんだよね。)
■HISのバスでスタート地点の近くまで連れていってもらった。7時30分ごろ到着。ランナー入り口まで案内してもらい、そこからは自分たちだけでうろついた。まずは荷物あずけ。ゼッケン番号ごとに預ける場所が区切られているのは東京マラソンと同じ。まずまるたさんのにもつを預ける。なにやら黄色いポンチョをもらう。次においらのにもつを 預ける。同じく黄色いポンチョをもらう。


 

↑2009.9.20 荷物を預けるところ。まるでゴミ拾いみたい。手袋はいらなかったな。

↑ 2009.9.20 ランナーをスタート地点へいざなう看板
 

■次に、大行列の仮設トイレに並ぶ。(水洗じゃなかった。すさまじかった・・・。)トイレを出て、まるたを待っていたら、西洋人の女性に、来ていた黄色いポンチョをつままれて「これはどこでもらうのさ(ってたぶん言っていたのだと思う) ?」と、ドイツ語らしき言葉を浴びせられたので、・・・SORRY?!と聞き返したら、こりゃ駄目だと思ったらしく、OKとか言って去って行ったよ・・・。だからさ、黄色人種にいきなりドイツ語浴びせて分かると思うなっての。せめて英語にして。
■トイレは、しかし、まるたブログにもあるように、スタートブロックの脇にも沢山あって、そっちのほうがすいていたよ・・・。やられた。
■8時過ぎには我々の整列地点であるHブロックに向かう。Hの最前列の、Gブロックに近いところだったため、完走タイム4時間30分のペースメーカーがすぐ前にいた。


 

↑ 2009.9.20 スタート地点に向かう図 @6月17日通り

↑ 2009.9.20 スタート直前のHブロック最前列のようす

■9時のスタートまでしばらく待つ。なにやら途中で準備運動などが始まり、いきなり周りで飛んだり跳ねたりが始まった。報道ヘリが上空をときおり飛び交うのも東京マラソンと同じ。やがて、前方で風船があがった。エリートランナーのスタートである。さてはゲブレシラシエもスタートしたなあ?

 
↑ 2009.9.20 いよいよスタート。遠くで風船が上がる。さてはゲブレシラシエがスタートしたなあ?

↑ 2009.9.20 エリートランナーのスタートから12分ほどたって、ようやく我々もスタートゲート付近に到着

スタート: 9時12分ごろ、我々もようやく「スタート」。黄色いポンチョはスタート前に脇へ脱ぎ捨てた。
5キロ地点: あっという間に通過。初めは4時間30分のペースメーカーについて行ってしまいそうな勢いだったので、セーブする。
10キロ地点: まだまだ余裕。まるたちゃんにおいていかれないようにひっついて行っていたら、1キロ7分ペースだった。・・・飛ばしすぎでは?
15キロ地点: 給水所にバナナがおいてあるのを発見。よろこんで食べる。たくさんあったので感動した。しかし何やら17キロ地点ぐらいから脚がだんだん痛くなってきた。東京マラソンのときより、痛みが出るのが早い。やばいのでは?あの時より、ペースが速いから?
途中: 例年より気温が高く、日の当たるところは暑かった。ところどころにシャワーがあったので、すかさず浴びる。とても助かった。 日差しが強かったので、帽子をかぶっていて良かった。でも手袋は不要だったな。途中で手袋をはずし、ポケットにしまった。
ハーフ グロスで2時間43分ぐらいという表示を見た記憶がある。
25キロ地点: 脚がどんどん痛くなってきた。東京マラソンのときは27キロ地点で急に脚に来て、痛みに耐えかねて1回止まってしまったのだが、止まるとより辛くなることを学習していたので、今回は絶対に止まらないし、給水以外では歩かないぞと言い聞かせ、修行僧のようにもくもくと耐える。魔の27キロ地点を無事通過した。ほとんど周りの景色など見る余裕なし・・・。
途中: 沿道の応援も、日本とは趣が異なり、ぴーーっというホイッスルが応援者からやたらに投げられた。でも、それって「何かが後から通るから邪魔だ、どけ」と言う合図にしか思えず、それが聞こえるたびに結構ストレスを感じた・・・。文化の違い?
30キロ地点: 両手両足が痺れてきた。熱中症の初期症状なのかも?給水所でまるたを見失わないようにしながら、かつ、他のランナーにぶつからないようにするというのはちょっとしたストレスだった。スタート直後は他のランナーに抜かれっぱなしだったけれど、この辺りから逆に抜き始めるようになる。なんか勝ち誇った気分。うさぎと亀だよ。ペースは計画的に配分しないとね(ふふん)。1キロ8分ぐらいにペースは落ちていたようだが。
35キロ地点: よく言われるように、35キロ以降は最も辛かった。カイザーヴィルヘルム教会が見えて、3年前によく通った道を走って、懐かしい景色を見て感動しつつも、1キロごとにあるはずのキロ表示の標識をみつけられず、いったいあと何キロ残っているのか不安になる。38キロ地点の標識を見つけたときは安心した。最も気温の高い時間帯に、最もきつい区間を走る。日陰は涼しいがのどが渇いてたまらなかった。給水所では飲み水を背中に流したりして体温の上昇を抑える。
40キロ地点: ベルリン一美しいという、ジャンダルメンマルクトを通る。わざわざ観光で来なくても、マラソンで通ったので、得した気分。いよいよウンターデンリンデンに突入。
ブランデンブルグ門: 41キロ地点を通過すると、前方にブランデンブルグ門が見える。まるたさんがいきなりカメラを出して撮影。それまでは写真を撮る余裕がなかったからな。でも、門をくぐったときの、記憶がない。たぶん、真ん中の少し広めのところを通ったらしいが。
ゴール: 14時30分前、まるたちゃんと一緒にゴール!・・・。ああ、完走したあ・・・。 給水以外は立ち止まらず、35キロ以降も極端にペースが落ちることもなく走り切ったあ。グロスで5時間30分を切ったし、ネットタイムでは5時間台の早い方。前回の東京マラソンの記録を30分縮めたぞ。やっぱりトレーニング量が違うからな。

 
↑ 2009.9.20 14時22分、ゴール直前のブランデンブルグ門

↑ 2009.9.20 めでたくゴール。ぐったり。

■ゴール後、完走メダルを首にかけてもらう。ふふん。水、バナナ、おかしの入った袋をもらう。TEAをもらって飲む。ノンアルコールビールをもらって少し飲む。その後、おいらの荷物をピックアップ。次にまるたの荷物をピックアップ。着替える場所やシャワーブースの場所がよくわからず、探すのも面倒だったので、そのままの格好でホテルに戻ることにした。荷物預け意味なし。会場を出て、HISのスタッフに完走したことを告げる。
■メダルの刻印所に行って、刻印してもらうために、一旦メダルを預ける。5分待てといわれたので、先に完走証明書をもらいにいく。
■刻印所の隣のブースで、仮の完走証明書をもらって、にまにまする。
■刻印所に戻って、メダルを受け取る(5分待て、じゃなくて、5分以内にできる、って言っていたのかな・・・)。メダルには、昨年のゲブレシラシエの優勝タイムが刻印されているが、その上に、自分たちの名前とタイムが入った(事前に刻印代を払って申し込んでいたのである)。タイムは、グロスじゃなくてネットタイムが入っていて嬉しい。
■計測チップを返却する。

 
↑ 2009.9.20 完走メダルをもらってにんまり

↑ 2009.9.20 完走メダル 自分のタイムを刻印してもらった。

■ゴール後の、そこらへんのようすをもっと撮影しておけばよかったなーと後から思った。その時は、疲れもあってかそんな余裕はなかったなー。脚にサロンパス(まるたの荷物にいれていた)を吹きかけながら、駅に向かう。15時30分ぐらにブランデンブルグ門の辺りを通ったら、まだゴールに向かっているランナーがいて、沿道の人が声援を送っていた。・・・制限時間6時間15分はとっくに過ぎているのに、優しいんだね。
■アレクサンダープラッツからのトラムは動いていない可能性があるからといって、HISの人が教えてくれた帰り方でホテルに向かう。昨日のわれわれの帰り方とは異なっていたが、まあ言われたとおりにしてみた。それにしても、階段の下りは、東京マラソンの時ほどではないが、やっぱり脚が痛くて、大変だった。Brandenburger Tor駅(旧 Unter den Linden駅)はやっぱり人が沢山いた。チケット販売機が故障していたため、売店でチケットを購入。1回乗車券(2時間有効)を表すドイツ語"Einzelfahrausweise"を書いたメモを持っていたので、それを売店の人に見せた。メモを持っていて良かった。さすがおいら賢いー。Ein・・・なんて、全く発音できないし。
 Brandenburger Tor → (S1) 貧血でドア脇に座り込んだ。 → Gesundbrunnen → (S41) → Landsberger Allee → (トラムM5) →Hohenschönhauser Str./Weißenseer Weg 
■16時30分ごろ、ホテルに戻った。(壊れたランプ、直ってなかった。)トイレに行って(またもやマラソン中1回もトイレに行かず)、シャワーを浴び、少し片づけをしてから、ばくばく物を食べた(ゴール後にもらったパン2個と、クッキーとバナナ)。 日焼け止めを塗っていたけど、途中で汗やらシャワーやらで流れたね。こんがり焼けたよ。両脚は当然、痛い。そして何故かあばら骨が痛い。なにやら体がほてってきたので、冷えピタ(日本から持参)を 額に貼り、17時30分ごろ、ベッドにぐったりと横たわって寝る。断続的に寝る。途中で歯磨きをし、翌朝5時ごろまでそうやってむにゃむにゃすごした。
■ゲブレシラシエの4連覇を、CNNのスポーツニュースで知った。暑すぎて世界記録更新はならなかったというが、本当に暑かったよ・・・。しかしそれでも2時間6分8秒で走れるっていったい?同じ属目の動物とは思えませんな。(→その5へ 続く


まるたに手を引かれて修行僧もゴール


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