1992年3月10日(火)〜11日(水)  帰国


 

【未明の発報】

 3月10日の未明、YWCAで非常ベルが鳴り響き、他の3人は起きて非常階段を降りて下まで行ったそうだ。結局誤報だったらしいが。しかし私はベルが鳴ったことすら全く知らず 、一人だけ部屋で眠り続けていたらしい。

 「えーっ?!ちょっと、待って。普通そういう時って、起こしてくれるよねえ?!ねえ っ?!」と心の中で喚く。もし本当に火事だったら一人で焼け死んでいたってこと?(はい、そうです。)
 いや、普通、起こしてくれるよねえ?・・・違う?普通は自分で「起きる」ってことなんだ?いや、それにしても・・・。

 確かに、火事を発見して119番(それは日本の番号だが)に通報しようとするのだがうまくいかない、というような夢をみたのだが、それは何か関係あるんだろうか。 

 


 

【カナダ出国】 バンクーバー国際空港〜ポートランド国際空港

 21日間に渡る旅行の最終日。バンクーバー時間の10日7時半起床。YWCAのカフェテリアで朝食。スーツケースをパックし、8時55分チェックアウト。9時前に昨夜もお世話になったホストマザーがバンでお迎えにきてくださり、バンクーバー国際空港まで運んでくれた。デルタ航空のカウンターでチェックインしたとき、座席がちゃんとあったのでほっとした(あやしげなリカンファームが通じてなかったらどうしよう、と密かに恐れていた)。

 カナダの出国の紙を書いて税関をとおり(無愛想だった)、その間スーツケースは自分で転がし(当たり前だが)、その先でX線に通し、スーツケースをあずけた。次に手荷物検査。

 ポートランド経由で帰国する。ポートランド行き11時25分発DL(デルタ航空)1400便を待つ長い間にカナダドルの小銭を片付けてしまおうと妙な雑誌を無理やり買った。
 DL1400便で軽い昼食が出たが、12時20分にはポートランドの空港に到着してしまったので、急いで食べて急いで降りる、という感じ。そして、またまた訪れたポートランドの空港。今回の旅行だけで3回目。思わず記念写真を撮ってしまった。免税店でチョコレートを2箱買った。一度封筒に閉まっておいた米ドルをとりだすことになったのだが、ちょっと見なかっただけの米ドルが妙に懐かしかった。いわんや日本円においてをや。

 


 

【帰国】 ポートランド国際空港〜新東京国際空港(成田)

 デルタ航空のカウンターでカナダの出国の紙(パスポートに貼りついていた)をはがしてもらった。
 東京行きDL051便は遅れて14時10分の出発だった(当初予定は13時25発)。機内は、左右3列ずつだった国内線よりも少し大きい3列・4列・3列のもの。日本出発便(前の席の背もたれが壊れていた)よりは座席が広く感じて落ち着いて座れた。
 ビーフストロガノフが出てきたが、これはいったい、昼食?夕食?いや朝食?
 機内では日本時間に合わせた時計と米西部時間に合わせていた時計とを並べてみていたが、途中からわけがわからなくなっていった(大きな時差のある旅行が初めてだったので・・・)。

 帰国便に乗っていた時間は11時間ぐらい。オレンジジュースがきたり、バナナがきたり、映画が始まったりと、いったいいつ眠れば良いのやらわからない感じ。食べてばかりいた気がする。成田到着の1時間ぐらい前に「軽い夕食」と言ってサンドイッチと果物が出てきたが、これはもう満腹でほとんど食べられなかった。(食べすぎだっつーの。)

 成田着陸は日本時間の3月11日、17時35分ごろ。着陸の時は妙にわくわくした。夕日が大きくてきれいに見えた。久しぶりに感じる日本の湿気は実になつかしかった。流れるアナウンスが日本語(何も考えなくても内容が理解できる)なので安心。全てがとてもなつかしかった。旅行が終わってしまって悲しいという気持ちもあったが、どちらかというと帰国してほっとした 、というのが本音であった。旅行は楽しかったけれども凄まじかった・・・。

 18時45分発の成田エキスプレスで新宿に向かう。21時ごろ帰宅。
 時差呆けは感じなかったが、風邪の症状が抜け切っておらず、耳はまだ詰まった感じ。声も鼻声だと言われた。22時過ぎには、3週間ぶりの自分のベッドに倒れこんだのであった。 

 


 

【健康は大事】

 思わぬ風邪・発熱(たぶん気管支炎)だった。健康のありがたみを充分に理解いたしましたです、はい。長期の旅行の際は、万が一を考えて風邪薬もそれなりの量をもっていかないといけないね。申し訳程度にしか持っていかなかったもんだから、何の役にもたたなかった。しかし、薬云々よりも、体調不良を感じたら、1日予定を取りやめてホテル で安静にしている勇気を持つほうが大事かも。

 

以上、アメリカ・カナダ21日間の旅日記おしまい。


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