羽田空港での集合時間が11時だったので、朝はかなりゆっくりゆったりであった。でも遠足なので朝はうきうきと早めに(といっても出勤の時よりは遅いのだが)起きる。予定よりも早めに出発し、スーパーで「遠足のおやつ」を買ってから電車に乗って、急行に乗っていく予定を各駅停車に変えてのんびりと行ったのだが、それでもやたらはやく羽田空港に到着。新しくできた羽田の第2ターミナルをきょろきょろしながら歩き、旅行会社の集合カウンターを見つけて「わーい」と突進していった時はまだ10時過ぎだったと思われる。係の人に「まだ早いので10時40分になったらまたここに来てください」と言われ、追い返された。”集合は11時だっつーのに、うきうきと早くきちゃったのねこの人たち”状態。
せっかくだから新しい第2ターミナルビルを見物。食べ物屋はともかくとして、高級そうなインテリアの店まであって、ハイソな方々が店員さんと何やらもっともらしい会話してたな。「このアートはベットサイドに飾ると素敵ですよ」「そうですねえ、
映えますねえ」とかってな感じ。アートでもなんでも好きにしてくれりゃいいけど、何故、空港で?ハイソな方々は大変だな。
さて、10時40分頃集合場所に行って、搭乗券等を受け取ったところ、「稚内空港は今雪が降っている。今のところ着陸には問題ないが、この後、天候の変化によっては新千歳空港に着陸することになるかもしれない」という説明とともに、「札幌フリープラン1泊2日の旅」の案内文をもらった。夕食は稚内市提供なので、このプランに変更になったら夕食はなし。札幌のホテルに素泊まりということになるらしい。いや、っていうか、稚内行くんだっつってんのに、札幌かよ。わーん。頼むよ、ちゃんと飛んで。
メイトのツアーには羽田空港で使える1000円券がついていたのだが、これを使える店が限られており、その店を探すのにうろうろした。セキュリティチェックを経た後、搭乗口付近をあっちいったりこっちいったり動く歩道を駆使してようやく機内で食べる「空弁」を売っている店(かつ、券を使える店)に到達した。そこから搭乗便の搭乗口は、やたら遠かったよう。
稚内行きの搭乗口は101番ゲートかなんかで、バスで飛行機まで行くパターン。意外に沢山の人が搭乗待ちをしていた。どうやら飛行機は無事に飛ぶらしい。(どこに着陸するか知らないけど?)
そんなこんなで無事にANA571便11時45分発に乗る。左右3列ずつの機体。ほぼ満席だった。いったいみんな冬の稚内に何しにいくんだい?
離陸後30分ぐらいで安定したので「空弁」を食べ始める。楽しいなあ、乗り物の中で何も考えずに弁当食べるのって。機内の飲み物サービスでりんごジュースを頼んだ。途中で「気流の悪いところを通るから揺れるぞ」という区間があったけれども、特にどうということはなく、まあ汽車にでも乗っている時の揺れぐらいだった。昨秋乗った「ゆふいんの森号」のカフェのほうがよっぽど揺れたような。とても稚内地方が吹雪いているなんて信じられないくらい順調に飛行機は稚内空港に到着。13時45分到着予定だったが、追い風にのったのか、13時20分ぐらいには着陸した。
出口でメイトの係員が待っている。団体旅行は楽でいいなあ。同じツアー参加者は35人。冬の稚内のツアーにそんなに沢山参加者がいたのかって感じ。バスが空港の出口からちょっと離れたところに止まっていたため、吹雪の中を1分ぐらい歩いていった。やっぱり寒いぞ。
まずバスは日本最北端の地、宗谷岬へ向かう。バスの中は暖かいが、窓の外の景色は一面の雪景色で、どこを見ても真っ白。タイツの上にハイソックスを重ねてはき、その上にジーンズをはいてきていたのだが、このバスの中でさらにもう1枚、ズボンを重ねばきした。これは
以前、雪山を登ったときに買った撥水性の高いもの。これを狭い座席でモゾモゾ穿いたので、大変だったのだが、それでもこれを着用して良かったと思う瞬間が次にやってくる。
14時半ごろ宗谷岬に到着。バスを降りたら、これがもう、すごいよう。東の風がものすごく強くて、雪が顔にビシビシ刺さって、めちゃくちゃ痛い。顔が痛い。痛くて風の吹いてくるほうには顔を向けていられない。防寒具達が役にたっているので、体はそんなに寒さを感じないのだが、唯一皮膚をむき出しにしている「顔」の部分は全く無防備で、容赦なく雪の針が刺さってくるわけさ。 |