ロンドンエジンバラ 旅行記 その2

    


  1994年9月5日(月) ロンドン→ エジンバラ:曇一時雨  

 

 スコットランド・エジンバラへの1泊2日の小旅行開始。

 朝食を6時50分に頼んだのに、何故か5時50分に部屋に持ってこられてしまったので、そのまま起きてしまった。そして、ロンドンのホテルにスーツケースを置いて出かけるというのに、小旅行用のかばんを別に持ってくるのを忘れてきたため、ポシェットと中途半端な大きさのリュックと巾着袋と細かい荷物を 3つも持ち歩くことになる。どうにかまとめられないかと朝っぱらから工夫を試みたが、すぐに挫折。化粧もせず身支度もいい加減な私は他に特にやることもなくて、7時30分に出発するまでの間、友人がきちんと身支度するのをぼーーっと待っていた。
 朝食のパンは食べずにそのまま包んで持って出た。キングスクロス駅でジュースを買って、8時発のインターシティ (この列車にはThe Scottish Pullmanという名がついているらしい)に乗り込んだ。席は進行方向と逆向きで残念だ。車内で朝食のパンを食べ、その後は眠りまくり。 舟をこいで首が痛くなったぞ。Edinburghのウェーバリー駅には12時15分着の予定が若干遅れて12時25分頃到着。

 まずは、日本からエアメールで予約した(はずの)THE TERRACE HOTEL を探し歩くこと約20分。よく歩いた。そこは個人の家みたいな感じのところだった。そこの女主人らしき人に Can I help You? と聞かれた(らしい)時、私はよく聞き取れなくて固まっていたのだが、友人が即座に We have reservation・・・と答えてくれたのだった。で、どうやらちゃんと部屋がとれているということが判明。不意に日本から送った手紙でちゃんと予約ってできるんだな、とそのときは感動したね。案内された部屋はロンドンのホテルの部屋よりも広い部屋だった。眺めも良い。しかし、このホテルも何故か2つのベッドの大きさが異なる(ダブル1つにシングル1つ)。・・・そういうしきたりでもあるのか?
 

 

 

 駅のほうへ行くバスに乗って(運転手の言葉もよく聞き取れなかったなあ)、ウェーバリー駅に戻る。Waverley Shopping Centreで昼食。カフェテリア方式の店で、サンドイッチを頼んだのだが、やっぱり店員とのコミュニケーションが難しかった。何度もやりとりして、やっと「パンの種類はブラウンがいいかホワイトがいいか」と問われたらしいことが判明。うー、そのような、想定していない質問は聴き取れないんですけど・・・。

 街中からバグパイプの音が聞こえてきた。生で聞いたのは初めて。この音を聞くと「キャンディ・キャンディ」を思い出す。いや、それしか連想できない。 


エジンバラ城からエジンバラ市街を望む

 

 


プリンセスストリート
スコット記念塔

 エジンバラ城では、坂を上るとは覚悟していなかったので、ヘトヘトになった。城内を歩いていたら雨が降ってきた。折りたたみの傘を出すのが面倒だったので、雨がやむのを待って行動再開した。

 スコットランドの文豪ウォルター・スコットの記念塔のあるプリンセスストリートへ行った。エジンバラの目抜き通りらしく、高級店の立ち並ぶショッピングストリートという感じ。ウインドウショッピングで歩き疲れる。ウェーバリーショッピングセンターにもまた行ってうろうろした。

 バーガーキングで夕食を食べた後、ウェーバリー駅で明日の帰りの列車の座席を予約する。ホテルへはタクシーで戻ったのだが、タクシー運転手に行き先であるホテルの名前 TERRACE を告げても、全く通じなくて嫌になった なあ。スペルを言ってようやく通じたって感じ。

 夜、疲れた体に鞭打って絵葉書を6枚、書きまくった。このころは旅先から絵葉書を出す習慣を自分の中で勝手に定着させていた。

 


  1994年9月6日(火) エジンバラ:雨時々曇 → ロンドン  
 

 エジンバラ・テラスホテル7号室にて朝を迎える。7時半ごろ起きてホテルのground floorにあるダイニングルームに下りて朝食。スクランブルドエッグにベーコン、トマト、コーンフレークまでついたEnglish Breakfastに満足。やっぱり朝食はこうでなくては。ロンドンのホテルではパンだけだからなあ。
 9時にチェックアウト。宿泊代金はクレジットカードで支払った。外観は個人の家っぽいのに、支払にカードが使えるなんてすごいなあと間抜けな感想を抱いた。 

 

 

 さて、外は雨。ホテルの前の、森の中の土の坂道を下ってバス停まで行くのに膝に力が入った。不意にやってきたバスの行き先表示にPrinces St.とあったので、これは駅の方に向かうに違いないと想定し、適当に乗ってみた。駅らしき風景が見えた場所で適当に降りてみた。すると、なにやら親切そうな英国人の年配の女性が友人に向かって「あなたは駅を探しているの?」と話しかけてきて、いろいろ教えてくれたのであった。
 ウェーバリー駅のコインロッカーに荷物をあずけ、郵便局に行って切手を買い、昨夜書きなぐった絵葉書を投函した。
 
 ロイヤルマイル
(Royal Mile エジンバラ城からホーリルード宮殿まで続く約1マイルの道)を歩き出す。下り坂なので足取りも軽やかにホーリルード宮殿(Palace of Holyroodhouse)へ向かう。雨が降って、とても寒い。9月なのだが、厚手のカーディガンの上からストールを羽織って歩いた。  


エジンバラ・ホーリルード宮殿

 

 

 ホーリルード宮殿内はPublic Guide Tour に参加すれば見学可能。このガイドの女の人の英語は割とわかりやすかった。
 次はロイヤルマイルをエジンバラ城方面に上って歩いた。お土産物を探していろいろな店を出たり入ったりする。プリンセスストリート.沿いのJennners(デパート)にも行った。友人はカシミヤのセーターなどを買っていたが、私が買ったのはEdinburghのロゴ入りのテーブルクロスや陶器製鍋敷きなど。あーなんか育ちが違うんだなー。私は高いセーターなんて買ったことないや・・・。しょぼん。
 
 昼食は、バルモラルホテルのティールームでアフタヌーンティ。サンドイッチ(大1個、小2個)、スコーン2個、デザート2種。やっぱりすごい量だったが、おなかがすいていたのでムシャムシャ食べてしまった。スコーンが美味しかった。13時50分頃から15時位までここにいた。
 
 スコットランドの記念にタータンチェックもの(スコットランドもの)が欲しかったので、ウェーバリーマーケットに行って、バタバタとあわただしくチェックの膝かけを買ってしまった。これ、バタバタ選んだ割には職場で(やたら脚が冷える)ずっと愛用中。
 次に、駅の売店にて、職場の土産として、お決まりのショートブレッドを「ささっ」と買おうとしたのだが、現金の持ち合わせがないことに気がついた。仕方なくトラベラーズチェックを出したところ、店員は「・・・使えるかどうか聞いてくる」なんて言って、別の店員を奥から連れてくる。そして、「パスポート見せろ」だの、「どこへ行く」だの、なんだかオオゴトになってしまった。全然、「ささっ」といかなかったよ。
 16時発ロンドン(キングスクロス駅)行きに乗ってエジンバラを後にする。今度の席は進行方向を向いていたので楽だった。19時30分ごろ車内販売のサンドイッチを買って夕食とした。列車は定刻どおり20時38分にキングスクロス着。タクシーでライアンホテルに戻ってきた。ライアンホテルにはスーツケースだけ置いて勝手に一晩抜け出してきてしまった形だが、特に何もなかったようだ。

 


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