4月ごろ、10月上旬から中旬に、合宿か大会参加を兼ねて温泉旅行に行きたいと思い、いろいろ探していたところ、一ノ関ハーフの会場近くによさそうな温泉宿を発見した。
宿を予約した後で、一ノ関ハーフ(ただし参加を検討したのは10キロの部)への当日の足などを検討したところ、公共交通機関のみでは参加は難しいと判断。合宿に切り替えることも考えたが、なんかクマが出そうな山の近くに宿があるので、止む無く(大喜びで)温泉旅行のみとしたのであった。
ということで、2泊3日で世界遺産の隠れ宿 果実の森に宿泊した。
1日目のメインは平泉観光。新幹線で一ノ関まで行き、一度ここで下車。事前に予約していた、駅から徒歩10分ほどの、蔵元レストランせきのいちで昼食。手延べはっと・もち膳と5種のソーセージ盛り合わせを注文。飲み物は三陸牡蠣のスタウト(黒ビール)と利き酒世嬉の一セット三種。おおむね6000円なり。昼食後に、酒の直売所世嬉の一で純米大吟醸と酒ケーキを購入。
一ノ関から平泉までJRで移動。一ノ関から北へはこの区間のみ交通系ICカードが使えるのだ。平泉駅のコインロッカーは、ICカードで料金は払うが、昔ながらのカギで扉を閉めるというハイブリッドなコインロッカー。荷物預けに人が集中すると、ちょっとカオス。荷物を預け、毛越寺、観自在王院跡、平泉文化遺産センター、中尊寺、高館義経堂、無量光院跡、柳の御所遺跡を徒歩で巡る。平泉は2回目なので、なんとなく見覚えがあるところもあった。中尊寺近くのレストハウスで休もうと思っていたのだがどうやら閉店中?。(帰宅後HPなどを見ると営業はしているらしいが、10月4日は営業しているようには見えなかった。)なので、中尊寺坂下のららいわてでソフトクリームを購入。
柳の御所遺跡付近では、前回はなかったと思われる世界遺産ガイダンスセンターなるものがあった。(後日調べたところ令和3年11月にできたらしい)。入口からちらっと入ったところ、中にいた職員のおねーさんが、(嫌そうに)「5時で閉館するんですけど。」というので、有料ということもあり(開設当初は無料だったらしい)すごすごと引き換えし、裏手にある道の駅へ行ってみた。館内にベンチがあったので一休みし、トイレをすませた。
宿の送迎は、平泉駅17時に指定していた。15分ほど早めに駅へ到着。少し時間があったので近くの酒屋へ行ってみるまるた。酒を選んでいると店のおねーさんが、その辺の酒は古くて味が変わっている(から買わない方がいい)というので、苦笑しながら店を出た。
さて、宿の車には、我々ともう一組が乗って果実の森へと向かった。大体15分程度で到着。
チェックイン時のおねーさんの話が長くて大変だった。連泊なので掃除などどうするか聞かれ、タオルの交換とアメニティの補充とごみの片づけのみ頼もうとしたら、「こちらから提案があるのですが・・・」とタオルを含むアメニティ一式をドアの外に置いておくのでどうかというので、それでお願いした。ゴミ片づけはいやそうだったが、その理由は(おそらくだが)部屋に入って判明した。
お部屋は、1階の源泉かけ流し露天風呂つき。部屋風呂も源泉かけ流しでこちらはヒノキぶろ。ベッドが2台あるのだが、ダブルベットとシングルベットが1台ずつ。なんかすごいな。縦長の構造で、風呂、リビング、ベッドルームが一連でつながっている。使い勝手がよく、かつ、快適なお部屋。リニューアルした手なのか結構新しい。
そして、一番驚いたのが、3ドアの冷凍冷蔵庫がでーんと鎮座していたことである。しかも、水をセットしておくと、自動で氷を作ってくれる優れもの。2024年製と書いてあった。こんな立派な冷蔵庫があるなら、もっと買い出ししておけばよかったと思った。そして電子レンジも部屋に付属。
部屋の露天風呂には、数えきれないくらい何回も入ったのだ。
姉妹館の山桜桃の湯の大浴場も利用できる。こちらは合計4回くらい入ってみた。意外にすいている時間帯もあって極楽だった。
食事は、朝夕食ともお弁当スタイル。事前にネットで見た画像の印象よりも豪華な弁当だった。これを指定した時間に部屋に持ってきてくれるので、だれにも気兼ねすることなく、ゆっくりと食事と買い込んだ酒を堪能しました。
果実の森には、無料で使える電動マッサージ機があり、これもすごくいい感じだった。最近のマッサージ機の進化には驚かされるなあ。特に足裏への刺激が心地よい。連泊であまり客のいない時間帯に、20分コースを3回連続で堪能してしまった。
2日目の昼食は、山桜桃の湯にある麺処 蓮華でラーメンを食べた。椅子席。まるたは蓮華ラーメンとキリン生ビール、せんせーは味噌ラーメン。なになら辛そうな薬味が提供されたので、まるたのみちょぴっと入れてみた。すんごい辛かった、がうまかった。
蓮華には、この日の3時ごろにも行って、今度は座敷の方で、ソフトクリームとアサヒ生ビールを堪能したのであった。
そしてその後は温泉を堪能しすぎて、疲れ果て夜は更けていったのであった。
3日目最終日。10時にチェックアウトし、宿の車で一ノ関駅まで送ってもらった。
一ノ関のコインロッカーに荷物を預け、厳美渓観光へと向かう。11時のバスまで時間があったので、お土産物屋を見たり、駅構内を見回ったりした。厳美渓の案内図があったのでゲット。結局あまり見なかったけど。バスの待合所があったので30分くらい座って待つ。
厳美渓へはバスで20分ほど。途中、警察署へ行きたいという(地元の?)高齢男性が「これは警察署に行くか?」運転手「行かない」乗客「〇〇で降りて〇〇の交差点を曲がらずにまっすぐ歩いていけば行けるよ」的な、牧歌的な会話があり、少々時間を要した。
厳美渓は、あと1カ月もすれば紅葉が見事なんだろうな、という感じ。ゆれて怖そうなつり橋を渡ったり、かっこう団子のあたりを見物したりした後、土産物屋でソフトクリームと土産の酒を購入。トイレは購入者のみとかいろいろうるさそうなことが書いてあった。きっとマナーの悪い(特に中国人)客が多いんだろうなあ。
帰りのバスまで少々時間があったので、サハラガラスパークなる謎の施設を見物した。なんか昭和感漂う、大丈夫なのこれ?的な外観だったが、中に入ってみると、きれいなガラス工芸品が多数売られていた。値段は数百円のものから数十万円するものまで。せっかくだからクマのガラス工芸はないかと探してみたが、適当な価格のいい感じのものは見つからなかった。時間ギリギリに結構迷う感じのものがあったが、決断するまでの時間が足りなかったので結局購入を見送った。
帰りのバスは定刻を20分ほど遅れて到着。途中運転手さんが、バス停で止まるごとに、20分以上遅れてすみません、的なアナウンスをしていた。帰りの新幹線までの時間には十分余裕を持っていたので特に心配はなかったが、ぎりぎりの時間設定だったら焦っただろうなあ。
駅構内で駅弁を購入し、新幹線車内で食べながら帰宅。
楽しい温泉旅行でしたあ。